マイクロスコープを駆使したマイクロサージャリ―
マイクロサージャリーとは、文字通り、マイクロ(微小)+サージャリー(外科)、微小外科のことで、通常の手術とは異なり、顕微鏡を覗きながら特殊な器具を用いて行う手術のことです。
顕微鏡下での剥離、神経外科、血管外科などに大きく分類されますが、形成外科領域では切断された指の再接着や切れた神経の縫合,血管吻合を用いた再建手術を行います。
事故や手術などで失った体の欠損部に対して、欠損部と他の部位から組織(骨、筋肉、皮膚、神経など)を切り離して欠損部に移植します。その際、移植先で血管や神経の吻合を行います。マイクロサージェリーが臨床の場で世界最初に成功したのは、切断された指の再接着で、日本人の医者によるものでした。
1.5テスラMRIによる精密な診断
MRI検査は、強い磁石と電磁波を使って身体の内部を画像化し診断を行う検査です。放射線を使用しないため被曝もありません。あらゆる角度の断面が撮像でき、骨だけでなく、椎間板や脊髄神経、軟骨、筋肉なども画像化できます。
当院では、1.5テスラMRI装置で撮像を行っており、背骨全体など広範囲にわたる撮像から、マイクロコイルを使用した手首などの微細な部位の撮像までそれぞれに対応した幅広い検査を行っています。